OMEGA speedmaster Cal.1143 Jun.02.2025

症状
・ゼンマイ切れ ・巻き真折れ ・ブレス不具合
修理内容
▼OH
▼サビ取り
▼ゼンマイ交換
▼リューズパイプ巻き真除去
▼コハゼバネ交換
▼ブレスピン交換
▼風防ポリッシュ
▼ケース・ブレス ポリッシュ&ヘアライン加工
時計師コメント
「時刻表示をする機構」のベースに「クロノグラフの機構」のモジュールを合わせたモデルでございます。クロノグラフ機構のパーツ供給が少なくなっているキャリバーですが、今回はパーツ交換が必要とされる大きな不具合はございませんでした。折れた巻き真がリューズパイプの中に残っている状態でした。新たにリューズを変えることなくご着用いただけるよう、中の巻き真をドリルで物理的に少しずつ削って除去しております。ブレスのピンが外されて戻された痕跡がございました。その際、5連コマのうち1つが正しくセッティングされておりませんでしたので修復しております。また、時計の等時性を調整する緩急針のアオリが、逆に回転されておりましたので修正しております。現在は振り角、精度、持続時間ともに良好でございます。