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Mourice Lacroux / Cal.7750 07.Nov.2023

症状

クロノ秒針がリセットする度にゼロ位置に戻ず、不確定な位置に戻る。ご申告による「進み」の症状。

修理内容

▼OH

▼クロノ秒針ハカマ締め

▼分針ハカマ締め

▼片重り取り

時計師コメント

クロノグラフの秒針がズレる原因の多くは、クロノグラフランナーに取り付けられている針のハカマが緩んでいることが挙げられます。クロノグラフの秒針はリセットされる時に大変大きな回転力が加わります。その為、この症状は起こりやすい不具合です。基本メーカーではハカマが緩んだ場合は新しい針に交換致します。お預かりした時計は特殊なデザインであり、パーツ保有期間を過ぎておりましたので、ハカマを締め直して正位置に取り付けました。また使われていた油の種類、注油量、注油箇所が正しくございませんでした。精度につきましてはご要望のとおりに対応致しました。

【ご注意】
当店ではその精度を許容範囲に調節することは可能ですが、調整した精度は保証されるものではなく、着用者の生活習慣によって大きく影響されるため異なる場合があるとしております。また、精度はムーブメントのタイプによって、それぞれ最も相応しい規定数値がございます。精度を極端に詰めることはムーブに負担を掛けてしまう結果となります。ご了承ください。