Girard Perregaux FORTY-ONE Cal.1140 Aug.18.2025

症状
・水分混入 ・止まり
修理内容
▼OH
▼サビ取り
▼ゼンマイ交換
▼ポリッシュ&ヘアライン加工
時計師コメント
水入りでお預かり致しましたので、早急に対応しましたが既に腐食が発生している箇所がございました。文字板にはサビの粉が飛散しておりました。文字板のサビ取りは可能ですが、沈殿色素の完全除去は不可能でございます。また、自動巻機構のサビが進行しておりましたが、機能に影響はございません。油分が多く含まれるゼンマイにはサビは発生しておりませんでしたが、ゼンマイが収められている「香箱」の内部には水が溜まっておりました。よってゼンマイの交換をしております。「2階建クロノグラフ」はパーツが多いため、水入りやサビが発生しますと物理的・コスト的にもダメージが多くなります。既にパーツの入手が困難なキャリバーですので、定期的なOHをお勧め致します。現在は全てのサビを除去し、精度、振り角、持続時間ともに良好です。



